2018/09/29(土) 13:30 - 18:00にACU-A 中研修室1206で行われたLOCAL DEVELOPER DAY ’18 /Security に参加してきました。
基調講演「サマータイムとうるう秒と2038年問題:時間が情報システムに与える影響」
上原 哲太郎 (立命館大学情報理工学部教授・NPO情報セキュリティ研究所理事)先生
- サマータイムの歴史から東京オリンピック、パラリンピックの開催時にサマータイムを実施しようという政府の計画に"No"を突きつけ行った経緯
- 実際サマータイムを対応するためにどのような課題が考えられるか
- 2038年問題、うるう秒の話題
といった盛りだくさんの内容でした。1時間という時間では足りなく最後まで聞きたい内容でした。
私が開発していた組み込み機器で時間を扱うのは非常に考えることが多くOSやライブラリがあれば少し楽になりなりますがROM/RAMが少ないマイコンなど扱うと、 この機器で時間を扱う内容の重要度と問題になりそうなことを洗い出しして以下のことを考えながら実装します。
この機器の寿命は数年なのか、10年ぐらいは使うのか? 開発期間と作業内容で時間関係にどのぐらいリソースを割くことができるか?
時間を扱うのは大変だというのは身にしみているので、今後作っていくものはより一層の注意をしてサマータイムやうるう秒、2038年問題を考える必要があるなと思いました。 また、あと20年と考えると、私の世代は最後の大きな仕事として2038年問題を対策するのかな?とか想像してしまいました。
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Session.1「なぜ、ITに詳しい人は普通の人に情報モラルを教えられないのか」
工藤 陽介 (デジタルアーツ株式会社 経営企画部 政策担当課長 チーフエバンジェリスト)
私自身発表することはそれほど多くないですが、非組込みエンジニアに対して説明することがあるときに使いたいテクニックがありました。
工藤さんが伝えてくださった内容は以下の内容でした。 * 言葉の整理をする * 知識の差を埋める * このセッションで使う言葉を明確にして相手に、こんなことを伝えたいというのをきちんと伝える * 共感してもらう * 必須じゃないけど共感してもらう内容をセットで伝える * 手と口を動かす * 質問をして近くの方とディスカッション、そして回答してもら * 正解の無い問題合わせてもやって欲しい
気をつけて発表でできるようになりたいと思いました。
Session.2「セキュリティ担当者も知っておきたいプレゼンテーションの基礎」
前佛 雅人 (さくらインターネット株式会社 技術本部ミドルウェアグループ)
前のセッションに近いものがあるかもしれませんが、発表する際の準備方法、どこに重みを置くかなど実践的なノウハウを自分の活動の話を織り交ぜてお話しいただきました。
私も発表する機会があるぐらいですから、確実に発表するということは身近になっていると思います。 前佛さんは、調べたら発表しましょうと言われていました。発表するためには準備、練習が重要で、特にシナリオを作ることが非常に重要だとおっしゃっていました。
私が悩んでいた「発表時に行ったデモはどのように資料に盛り込むといいか?」という質問には「キャプチャしたものやYoutubeなどへ動画をアップしてそのリンクを公開時に補足として追加してはどうでしょうか?」とアドバイスいただきました。
最後に重要と何度もおっしゃっていたのは 「パワポをいきなり開かない」 ということでした。
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Session.3「組み込み屋から見たIoT機器のセキュリティ ~小さな機器でも気になる大事なこと~」
實吉 智裕 (株式会社アットマークテクノ 代表取締役)
前職でお世話になった方で、話す内容が共感しかありませんでした。 実際組み込み機器のセキュリティは難しいうえ、ハードウェアの価格、性能など前提が多すぎて、またそのことを意識しない、お客様が多いと感じていました。 PC用のアンチウイルスソフトの開発だけでもこれだけ話題があるのに、アップデートが大変な組み込み機器のセキュリティ対策は本当に大変だと思います。
このセッションではIoT機器の話として話されていましたが単純に3G回線を使用しデータをサーバへアップロードする機器でも十分考える必要があります。
また、UART、JTAGは重要なツールですが、そのツールでユーザに迷惑かけるわけにはいきません。ただデバッグには非常に重要なツールです。デバッグ完了後塞がなければと思っていても、「またバグが出たらUARTを開けるの面倒だからとりあえずそのままにして出荷のときに修正しよう」とか考えると確実に忘れるパターンで次のアップデートで気づくなどヤバイことを思い出したりしてしまいました。
あっという間の3時間半のイベントでした。会場や豪華かな会場、豪華な登壇者本当に参加できて幸せでした。 このイベントを企画、準備、開催された皆様ありがとうございました。